アニマルセラピーには動物介在療法と動物介在活動とあり、どちらも、動物と触れ合う事で精神と肉体的な安定をはかり、病状の回復を期待するものです。
動物介在療法は医療現場で、動物を介して行う『治療』であり医療の一環として行われています。医者や看護婦、ソーシャルワーカー、各療法士が、訓練されたセラピードッグや乗馬やイルカなどを扱う専門チームと強力しながら、治療を進めて行きます。動物を治療の一部に介在させることにより、心の癒しや、運動によるリラックスなどがもたらされ、病状に大きな良い影響を与えます。
対して動物介在活動とは医療チームが関与せず、あくまでも表面上の動物達との触れ合いによる癒しや心身の安定を図るものです。しっかりと訓練・しつけされた動物を管理する団体が、学校や老人ホーム・福祉施設などを訪問し、そこで動物達との触れ合いの場を提供します。治療ではないものの、動物達との触れ合いがもたらす、他者とのスキンシップや社会的ルールの認識などの恩恵は大きく、レクレーション要素も強いため、心身ともに良いリラックスに繋がっていきます。